設計事務所のつくる住宅〜「間#15」-段差のある敷地に家を建てる 2014.09.02 設計事務所のつくる住宅 先日、雑誌「KURA」に掲載していただいた安曇野市の住宅「間#15」のご紹介をしたいと思います。 「間#15」の敷地は南面を道路に接し、敷地奥の北側は道路よりも60cm低くなっています。 上の写真が工事中に敷地北側から道路(南面)を撮った写真。緩やかに上っているのが分かるでしょうか。この段差を、平に造成するのではなく、「間#15」は段差を利用して建物を建てました。 下の写真は「間#15」の敷地の模型の写真。 写真の下側が道路側です。 基礎の一部と擁壁を利用して、敷地内を高い部分と低い部分に分けました。 横から見ていただくと、段差が良く判ると思います。この敷地に建物の模型を置くと、こんな感じ。 横から見た写真です。 擁壁で土留めをして、平らになった敷地に建物を建てるのではなく、基礎の一部を擁壁代わりにする事で、コストが抑えられ、建物の内部もスキップフロアーの変化に富んだ空間が出来上がります。 下の写真は、実際の基礎の写真。 一部高くなっている部分が擁壁を兼ねた基礎。この高くなった基礎を挟んで写真右が玄関部分。左側が居間・台所・食堂部分です。 この基礎の上に建物が建った写真がこちら。 基礎の高さの違いが分かるでしょうか。 このように敷地に合わせた建物を建てる事で、その敷地にしかないオリジナルの建物が出来上がります。 ホームページ上では、これ以外にも「間#15」の写真を載せてご紹介しています。 https://ma-architect.jp/#/works/15.html 上のアドレスをクリックしていただくと、ご覧いただけます。