設計事務所のつくる住宅〜省エネ住宅

長野県では、来年4月から省エネ住宅に関する制度が実施されるという話を聞きました。
建築主に対し、省エネ性能を検討してもらう情報提供を行うと入った内容だそうです。「エネルギーパス」という、建物の燃費性能を示す指標を使うそうです。
事務所を開設して12年、高断熱高気密住宅をつくり続けてきました。
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それは、可能な限り機械に頼らず、快適な住空間を実現する為です。
建物内部で発生した熱を逃がさず、室内に蓄える事が断熱気密化の目的です。しかし、それだけでは快適な住空間とは言えません。
夏場の直射日光を遮ったり、風通しを良くする、冬場は太陽光の熱を室内に取り込む等、伝統的な日本家屋が持つ建築的な工夫も大切な要因です。
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だからといって「窓」を大きくしたり、沢山付ければ良いという事でもありません。周囲からの視線や室内のレイアウトを考慮しなければ、「窓」が邪魔な存在になってしまう事もあるからです。
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使用する材料をそれぞれ検討していくのでは無く、立地条件ライフスタイルの変化も考慮し、建物を総合的に判断する必要があると思います。